午後から
冷えた強い風が
吹いています
登窯のえんとつ
は
もう40年以上前のえんとつです
使い古した窯のランマを
土管の周りに積み重ねたものです
何回かの地震や台風にも耐えてきました
このままでは
いけない
と思いながら
なにもできないまま…
できないようにしているのか…
一輪のつばきに
問いかけてるも…
ただやさしく
微笑むのです
ふと、 忘れていた朝…
の少しの時間です
土間敷の仕事場は
日中が暑くても
どこかしら
その暑さの中にやわらかさがあるようです
三和土に水を打てば、どこかしっとりとした
空気につつまれて…
手入れの手を止めて
仕事場の片隅の板の間に座って
冷えたキーウィフルーツをしばらく
ながめています