金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

手桶のお湯

今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …

ツバキとウメと

家族の誰かが花を生けようとして そば手一輪花生け いたのでしょう その生け方が気に入りましたので 仕事場に飾りました 昨日はお天気が良い日でした ご来客の方と一点の陶器を見ていたのですが その方がその陶器を縁側の畳の上に置きました ツバキの木の木…

夕暮れに

誰に教えられたのでもないのに 色呉須小皿 時期が来れば キレイな形に キレイな色で 咲く花… とても神秘的な事と思うのです

名残りの花を仕事場に

冷え込む日が続いて そば手一輪花生 シュウメイギクがながく咲いてくれていたのです が この暖かさで大方の花が散り始めました 名残りの花をちょこんと生けています 艶が多い釉調なので 障子の景色が映っています

10月の陽気に

今日は 10月頃の陽気だそうです 外で土作りをしていると半袖でも 汗が流れてきます そんな日の 日差しが障子越しに柔らかく 蹴りろくろを照らしています

土の音

蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです

何気ない仕事場に

赤絵一輪花生け いつも 何気なく 過ごす仕事場に 昨日から咲き始めた 白いツバキを 生けました 気持ちの移ろいに いつもの仕事場が 変化するのです 心の持ち様は大事なことなのでしょう

木漏れ日をさがして

木漏れ日をさがして あちこちをさがしていたら お座敷の日当たりの良さそうな ところにきました 庭の木を透かして木漏れ日の影が やさしく映っています

雨の降る午後

とても細かい雨の降る土曜日 そんな午後を高台取りをしています 晴れたり雨が降ったりで 乾き具合が毎日変わり 調子がつかめません いろいろ戸惑いながら なんとか高台を取りました

黄昏れの頃

おだやかな、いち日でした 今日は湯呑をつくりました まん丸いカタチです ひと段落ついたときの ろくろ座に夕暮れの時間がおとずれています 土に触れている時が いちばん、幸せを感じます

気持ちの向く方ヘ

器の高台取りをしています 気持ちが集中できているときは 表現がむずかしいですが サクサクッとしたように取れるのですが 気持ちがブレると 高台を取った跡がぶれたように 乱れます なんとか今日の高台取りを終えましたが 気持ちを晴れやかな方角ヘ向けなけ…

高台取りの午前中

高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…

大事な作業

気候が涼しくなりましたので 乾燥が早くなりました フチから乾きますので 濡れた布をかけて乾燥ムラを防ぎます これも大事な作業です

10月最後の土曜日

明け方から雨が降っています 10月最後の土曜日 突然、遠出したくなったので… 周りは、すでに刈り入れを終えた 田んぼばかり 視線を遠くヘやると、肩と肩をぶつけ合うように建っているビルや住宅群が見えます そこから車で5分も走れば、日本の原風景の中に… …

陽射し深く入る部屋

伊部瓢一輪花生け この時期、この時間にしか 見ることの出来ない 影の瞬間です 胸に深く、じんわりと 考えさせられる瞬間なのです そして 古の人はどう感じていたのでしょう。

晩秋の畦におもうこと

伊部瓢一輪徳利花生け 刈り入れを終えた田んぼの中を歩くと 今年のひと仕事を終えて来春への エネルギーチャージをしているような 表情を感じます 畦の周辺はコスモス、ヒヨドリソウなど が咲いていて晩秋の装いが 深まっています 畦に咲いていた一花を仕事…