金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

細い雨の降る庭に…

細い雨が降る一日でした ひと雨ごとに秋のよそおいが深くなっていきます しっとりと水気を含んだ庭を縁側から見ていると、 キジバトがやさしく鳴いている声が聞こえてきます そんな時間をしばらく過ごす夕方です 写真日記ランキング

冷え込む仕事場に想うこと…

夏の暑さが何処へいったのか 冷え込みを感じるころです 焼き物の大事な工程に土作りがあります その工程の中に 「石より」 という工程があります 字のとおりに、石を取り除くのです いろいろ考えたり 無意識のままに 数時間、土と向き合う工程です 冷え込む…

秋に想うことをすこし…

すっかり秋になりました いつもだと庭の金木犀からあの独特な香がするのですが 今年は剪定を強めにしたので花芽がなく あのなつかしい香はしません 春先に 庭の木々を、剪定をしました いつもだとこの頃は落ち葉やどんぐりがすごくて いままでがんばってきた…

土の音

蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです

木漏れ日をさがして

木漏れ日をさがして あちこちをさがしていたら お座敷の日当たりの良さそうな ところにきました 庭の木を透かして木漏れ日の影が やさしく映っています

陽射し深く入る部屋

伊部瓢一輪花生け この時期、この時間にしか 見ることの出来ない 影の瞬間です 胸に深く、じんわりと 考えさせられる瞬間なのです そして 古の人はどう感じていたのでしょう。

晩秋の畦におもうこと

伊部瓢一輪徳利花生け 刈り入れを終えた田んぼの中を歩くと 今年のひと仕事を終えて来春への エネルギーチャージをしているような 表情を感じます 畦の周辺はコスモス、ヒヨドリソウなど が咲いていて晩秋の装いが 深まっています 畦に咲いていた一花を仕事…

庭の柿の木

庭の柿がだいぶ色づいてきました いつの頃からか実をつけてくれるようになり 今年も去年と同じくらい鈴なりに 実が生っています 少しずつ晩秋へと向かっています

仕事場の花

白掛け徳利花生け 11月がもうすぐです 庭の秋明菊も花の盛りを過ぎて かわりにツバキの花が盛りのころと なりました 花が一輪あるだけで 仕事場の空気が潤います 枝ぶりのよさそうな一枝をもらって 仕事場の一角に飾りました

村時雨に…

この時期の雨は 村時雨と言うのでしょう 朝方まで降っていた雨はひと休みです 伊部花器 村時雨をしっかり含んだ セイオウボが 幾分か下向きに咲いています 一枝を伊部花器に生けました

雨の庭に

朝から細い雨が降っています ろくろ辺の手桶も お湯が恋しい季節になりました 庭の秋明菊がちらほら咲き始めて 雨の庭に彩りを添えてくれています

曇りの朝を…

灰いろの雲一面の 朝…すこし冷えを覚えて… ちょっと想うことに… あたたかいほうじ茶を飲みたくなりました お干菓子が一つだけありましたので。 赤絵の小皿にちょこんとのせて… 手にした湯呑みから伝わる、 やさしい温かさに、 何の答えを求めているのでしょう

朝の風景

いつだったか ホトトギスが咲いている枝を生けようと 思い 切りましたら つぼみのほうの枝を切ってしまいました 申しわけないのでそのまま伊部一輪挿しに 生けておいたら 今朝、咲いてくれました。 筋雲が空一面に広がって 秋らしいおだやかな一日になりそう…

キンモクセイの花の香り

おだやかな夕方を庭に面した縁側に 座って 窯から出した器の手入れをしています 蕎麦手一輪花生け 伊部瓢一輪徳利花生け 庭に 一本のキンモクセイの木があります 花の時期をむかえてその独特の香りに 手入れの手を止めてしばらく 見上げています キンモクセ…

すこし酔いたいとき

すこし酔いたいとき 小さな器を出してきて 何を考えるでもなく 手にした器に問いかけるのです

少し省みること

特別なにかがあった訳ではないのですが ピタッと 手が止まってしまうのです こんなとき 無理やり追い込んで造るのもいいのかも しれませんが‥‥ ヘタな考え休むに似たり 何かちょっとしたことでいいのです キッカケをさがしています

曼珠沙華の花

朝晩は肌寒さを覚える日が多くなりました 器つくりがマンネリ化しています、 気分転換に 谷あいの小径を歩きました 山間は秋がどうかなあと思いながら 歩く道には赤とんぼがたくさん飛んでいて 自然は少しずつ秋の装いへと… 朝、気がつきました 庭の曼珠沙華…

ツバキの花

猛暑が過ぎて朝晩はすこし冷えを 覚える気候となりました 気候変動が叫ばれるようになり久しい ですが 日本の国の気候風土にある 季節のうつろいは他国にない 美しさだと思います 先日家族で割木を運んだ際に、 庭の片すみに西王母の花が咲いて いる事に気が…

花生けのこと

気圧の関係で少々蒸し暑さを感じる 金曜日です 壷にシュウカイドウを生けていたのですが 花が終わったあと 小さな蕾がついているのに気が付きました。 そのままに していたら花が咲きました 花の命は短くて… と 言われますが花が咲き継いでくれたことは 大変…

秋を深めつつ

少しずつ、季節は秋を深めつつ その装いを 静かにかえています 草花を探しに庭に入りました 目的の草花はなく 振り向いた視線に タカサゴフヨウがありました 花弁だけもらって焼き締めの鉢に浮かべました 季節がかわるように気持ちも秋へと かわろうとしてい…

月の光に

9月とはいえ 旧暦では7月の下旬です 昼間の暑さもすっかりやわらぎ きのうの夜、 東の方に やや膨らんだ🌓 月が静かに輝いています 月のやわらかい光に向かうと 夏に疲れた心持ちが少しずつ ほぐれてゆくので 秋の夜、そんな月をついさがして しまうのです

秋へと

吹く風に初秋を感じるように 日影が長くなって秋を感じるようになりました この前まで日陰をさがして🚗を駐めていたのに そこにはすでに建物の日陰が出来ていて🚗を駐める事ができました 窓を開け放つと、海沿いの町特有のジトッとした風はなくさらりとした軽や…

秋へと…すこしの喫茶

猛暑続きの毎日から 気がついたら朝晩は幾分過ごしやすくなり 夏虫の音から秋虫の音へと 季節は秋への装いへと 少しずつ衣替えをしています ろくろの合間に、 ひとり窯場で土つくりをしています あいかわらず身体中汗まみれになっています が、窯場を吹く風…

日付のかわる刻を

暴力的な暑さも少しずつ やはらぎ ボーと寝転がる居間に 秋を楽しむように鳴き競う 虫の音を聞いています 日付がかわろうとするこのときが なんとなく好きなのです 古の人もおそらく聞いたであろう 秋虫の音を聞きながら 酒盃を手にしています