金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

ろくろ

花を生けるだけで

今日も、とんでもなく暑い日となりました 仕事場にエアコンをつけるのが嫌なので 聞こえるのは扇風機の音だけです めずらしく、障子を開けて外の光をいれて ムクゲを生けています 花をすこし生けるだけで、 おだやかな気持ちになれるのです しばらく、そのま…

ろくろ辺のアジサイ

いまにも降り出しそうな 雲行きです しばらくできていなかった 高台削りをしています 昨日の アジサイをろくろ辺におきました なにかアジサイに見られている心地です

じゃじゃ馬な土

ろくろをしやすい土より しにくい土の方が面白い ろくろ中に突拍子もない動きをする土 予測不可能な動きをする土 思い通りにならない土 そして そんな土を力ずくで形にするのではありません 土がなりたい形に手をそえる 土が主役なのです わたしはただ土の言…

土練りのこと

今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…

赤い実

寒いからなのか 赤い実を生けたくなりました 視線の先のろくろ辺に 質素な1輪差しと一緒に 生けられた赤い実は 物言わず 静かに問うているようです

作ることなくすごす日々を…

先週の寒さからは一転して あたたかい1日になりそうです ここ数日、土にさわらず過ごしています なにか作りたいのですが… 庭のツバキを生けると仕事場の空気が 落ち着きます

手桶のお湯

今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …

10月の陽気に

今日は 10月頃の陽気だそうです 外で土作りをしていると半袖でも 汗が流れてきます そんな日の 日差しが障子越しに柔らかく 蹴りろくろを照らしています

土の音

蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです

雨の降る午後

とても細かい雨の降る土曜日 そんな午後を高台取りをしています 晴れたり雨が降ったりで 乾き具合が毎日変わり 調子がつかめません いろいろ戸惑いながら なんとか高台を取りました

黄昏れの頃

おだやかな、いち日でした 今日は湯呑をつくりました まん丸いカタチです ひと段落ついたときの ろくろ座に夕暮れの時間がおとずれています 土に触れている時が いちばん、幸せを感じます

気持ちの向く方ヘ

器の高台取りをしています 気持ちが集中できているときは 表現がむずかしいですが サクサクッとしたように取れるのですが 気持ちがブレると 高台を取った跡がぶれたように 乱れます なんとか今日の高台取りを終えましたが 気持ちを晴れやかな方角ヘ向けなけ…

高台取りの午前中

高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…

土の表情

昨日は 午前中ろくろをひと休みして掃除が 出来ていないところを拭き掃除をして… あたたかい午後、 ろくろの上の土はいつものように 形になってくれました なんとなく土の表情が おだやかに見えます

少し省みること

特別なにかがあった訳ではないのですが ピタッと 手が止まってしまうのです こんなとき 無理やり追い込んで造るのもいいのかも しれませんが‥‥ ヘタな考え休むに似たり 何かちょっとしたことでいいのです キッカケをさがしています

キンミズヒキの花

キンミズヒキの黄色い花を 粉引の一輪挿しに生けました この時期は庭の花が大方終わり 生ける花に悩みます そんな頃に キンミズヒキは有り難い花なのです 汗ながしながら仕事場に ちょっと涼しげな黄色い花です

猛暑の仕事場に

仕事場にはエアコンはありません あるのは 扇風機のみです さすがに暑いです 仕事場にはお茶と梅干しを置いて こまめに水分補給をしながら ろくろや土ねりをしていますが 汗が流れ落ちてきます

土は写し鏡のように

台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…

白いムクゲを生けて…

ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています

かけるべき手間

どの分野も機械化はされていて この業界も大方機械化はされました 土作りにも便利で楽な機械が 用意されています 土練機やフレットミルがそうです しかしわたしは手作業で土作りを しています 一般に販売されている土練機を使った 備前焼粘土を使った事があ…

粘り強き土に

伊部の土の粘りは 他の窯業地の陶土に比べて独特の粘りです 文章で表す事は難しいのですが サクサクとした器の線が出ます どうしてこのような粘りがあるのかは わかりませんが、 その独特の質感に特別の想いに 導かれるのです

土に和んで

梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています

土あげの手

梅雨の長雨が止みましたので 土あげをしました 伊部の土は永い年月をかけて 伊部の地に堆積してきたものです 水の氾濫や土砂崩れなど いろいろな原因で少しずつ 堆積してきたのでしょう それ故に採土された場所によって 粒子が荒い、細いなどの違いが ありま…

土に想うこと

小雨でしたので 土あげをしました 伊部の土は地面の下、2メートルくらいから 採土されます 当然いつかは枯渇します わたしが使っているのは昭和初期に 採土された土を使っています 何も考えずに使えば、 使い果たします 窯焚きまでに2回くらい 検品して納得…

大暑の朝のムクゲを

庭先にムクゲの木があります 宗旦ムクゲと 白色のムクゲ 今、満開の時期です 昨日、大暑の朝 宗旦ムクゲの一枝に 水を打って 呉須絵の一輪挿しに生けました ムクゲは朝早い頃が似合う 花のようです きのうのムクゲをろくろ辺に置き 種壺の高台仕上げをしなが…

大暑の朝を

朝の涼しい時をちょっとだけ窯場の片付けを して カメ作りです 仕事場にはエアコンはありません 床が三和土なので気温が高くても 仕事場はヒンヤリしています でも蹴りろくろでカメを 挽くと汗が流れ落ちます そんなときに セミが鳴いているのに気がつきまし…

あえての道

同じ種類のものを作り続けると どうしてもマンネリ化という横道にハマって しまいます そうならないための方策の1つが 同じ重さで作らない です 例えば150グラムから200グラムの範囲で ばらつきをもたせる しかしそれでも作り続けるとやはり マンネリ化しま…

作ろうとしているもの

曇り空ですがすごしやすい夕方に カメを作っています カメというよりも 種壺にちかいかもしれません その名のとうり 古の時代 種を保管していたのでしょうか 激しい勢いで西洋化している現代では種壺は その役目を終えているのかもしれません が あえて、姿…

カメの削り

きのうからの梅雨の雨は夕方には止みました カメ用の土つくりをしています kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com 伊部の土は他の窯業地の土と比べて粘りが 大変強いです ふとこのまえ作ったカメが削…

土のこと

土をこしらえてからしばらく保管することを 土を寝かす と言います ただ寝かしっぱなしではなく 時々土を揉み直しをしてあげます そうする事によって空気に触れて より一層土が熟れてゆきます 土は生きているのです 湿気が多いのか ぐい呑の乾き具合がゆっく…