金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

土に和んで

梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています

台風

今月は台風の発生が無いかもしれないそうです これまで何回か窯焚き中に台風が直撃という ことが ありました 台風が直撃すると焚口から炎が逆流してきて とても危ない思いをします この頃は台風予想の精度が上がりましたので 火入れを延期することもできるよ…

土あげの手

梅雨の長雨が止みましたので 土あげをしました 伊部の土は永い年月をかけて 伊部の地に堆積してきたものです 水の氾濫や土砂崩れなど いろいろな原因で少しずつ 堆積してきたのでしょう それ故に採土された場所によって 粒子が荒い、細いなどの違いが ありま…

土に想うこと

小雨でしたので 土あげをしました 伊部の土は地面の下、2メートルくらいから 採土されます 当然いつかは枯渇します わたしが使っているのは昭和初期に 採土された土を使っています 何も考えずに使えば、 使い果たします 窯焚きまでに2回くらい 検品して納得…

大暑の朝のムクゲを

庭先にムクゲの木があります 宗旦ムクゲと 白色のムクゲ 今、満開の時期です 昨日、大暑の朝 宗旦ムクゲの一枝に 水を打って 呉須絵の一輪挿しに生けました ムクゲは朝早い頃が似合う 花のようです きのうのムクゲをろくろ辺に置き 種壺の高台仕上げをしなが…

大暑の朝を

朝の涼しい時をちょっとだけ窯場の片付けを して カメ作りです 仕事場にはエアコンはありません 床が三和土なので気温が高くても 仕事場はヒンヤリしています でも蹴りろくろでカメを 挽くと汗が流れ落ちます そんなときに セミが鳴いているのに気がつきまし…

窯から出したあとも

窯から出したら必ずしなければ いけないことがあります 通称 手入れ という作業です 画像では伝わりにくいですが 窯から出たばかりの焼き物は がさがさです 口を当てると切れるぐらいがさがさの事が あります 右に写っているのが 通称 せんべい といいます …

窯の掃除の意味

梅雨明けの近い日曜日の午前中に 窯掃除をしました 窯の掃除は これから窯焚きをさせていただきます との気持ちの準備と 窯焚き中に不具合が起きると高温での作業 なので大変危険なので 確認も兼ねての掃除です この季節、気温が高い日が続きますので 涼しい…

イヌタデの花

陽射しがある日は蒸し暑くなりました 窯焚きに備えて薪置き場を整理しなければ なりません 一気に片付けようとするのは止めて 朝夕、涼しい時に少しずつ片付けを しようと思います。 薪置き場の片隅に イヌタデが咲いていましたので 一輪生けました

あえての道

同じ種類のものを作り続けると どうしてもマンネリ化という横道にハマって しまいます そうならないための方策の1つが 同じ重さで作らない です 例えば150グラムから200グラムの範囲で ばらつきをもたせる しかしそれでも作り続けるとやはり マンネリ化しま…

作ろうとしているもの

曇り空ですがすごしやすい夕方に カメを作っています カメというよりも 種壺にちかいかもしれません その名のとうり 古の時代 種を保管していたのでしょうか 激しい勢いで西洋化している現代では種壺は その役目を終えているのかもしれません が あえて、姿…

カメの削り

きのうからの梅雨の雨は夕方には止みました カメ用の土つくりをしています kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com 伊部の土は他の窯業地の土と比べて粘りが 大変強いです ふとこのまえ作ったカメが削…

土のこと

土をこしらえてからしばらく保管することを 土を寝かす と言います ただ寝かしっぱなしではなく 時々土を揉み直しをしてあげます そうする事によって空気に触れて より一層土が熟れてゆきます 土は生きているのです 湿気が多いのか ぐい呑の乾き具合がゆっく…

障子越しの光

障子を開ければもう少しろくろ辺が 明るくなるのでしょうが 障子越しの明るさが柔らかく 心地よいので そのままにしています 障子紙はやはり手漉き和紙が良いようで わたしは京都の黒谷和紙を好んで 使っています 梅雨の時期は湿気が多いので生地が中心から …

アジサイの花に

梅雨の雲が低くある日を ろくろでカメを作ります 庭のアジサイを呉須絵の徳利花入れに 生けてろくろ辺に置く… アジサイの微かな香りを聞きながら カメの胴が丸みを帯びてゆきます

熟れた土

この土でろくろを回すと 甘い麹のような香りがしてきます 粘りが強くなり 熟れた土になりました よく永い年月を寝かしたものだとあらためて 思います

土の香りに

この土は30年ほど以前にこしらえた土です 長年寝かしたままだったのですが 今年から使うことにしました 30年寝かすと土から甘い麹のような香り がして独特の感触に30年という月日を 感じます 30年前のことを思い返しながら わたしは土を揉んでいます

揺れる土に

梅雨の朝 かめを作っています 柔らか目に揉まれた土が ろくろの上で左右に大きく揺れながら 上に伸びていきます 日常雑器という言葉が聞かれなくなった今 素朴な日常雑器の中に真の美を感じた 古人は何を想っているのでしょう

土の柔らかさ

降り止まぬ梅雨の朝を カメ作りをします ろくろで作る種類によって土の柔らかさを 変えるのでしょうけど、 このくらいの大きさでしたら ぐい呑や湯呑を作るときと変わらない 柔らかさで作ります 柔らかい方が、土が思いがけない動きを するのと 土が思いどう…

梅雨の朝に想う

雲低くある梅雨の朝を、 型打ちの仕事をしています トントンと土を打つ音が梅雨の雨の音と共に 独りの仕事場に響きます

仕事を顧みること

kaneshige-iwao.hatenablog.com きのうの夜、記事を書いていて 気が付きましたが 仕事場の画像を撮っておくと あのときはこういう仕事をしていたのかと 顧みることができることに・・・ 天気が持ち直したらドベ鉢に土上げをしようと 思います kaneshige-iwao…

降る雨は激しくなりつつ

朝から窯場の屋根を 雨が音をたてて降り続けています 雨の音を聞きながら花器を作っています わたしの家は茅葺き屋根です 何十年かに一度葺き替えをしなければいけません 前回はわたしが十代のころ父が葺き替えました 父は おそらく普通より厚く葺き替えてく…

降り止まぬ雨に思うこと

文月3日の夜は1日中雨でした 窯場の屋根に落ちる雨の音を聞きながら 夜を過ごしています 画像は去年の今頃、夜に撮ったものです 大雨がつづいた7月でした 初めて雨が怖いと感じたのもこの雨の時です

アジサイの花に・・・

梅雨の朝もくもり空で 過ごしやすい様子です 窯の温度も1000度を超えました アジサイの花がたくさん咲いていましたので 小さく咲いた一花を呉須絵の花生けに生けました

ドクダミの花を背にして

高台仕上げの柔らかさになったので きのう生けたドクダミの花を 背にして 仕上げをしています 削り出しとはちがいあばた高台ですので 共土を指の腹でこすりながら取っていきます なにの音も聞こえない静かな時間が流れています