金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

アサガオのある朝

蒸し暑さに 目が覚めました まだ薄暗いようでしたが なんとなく仕事場へ向かったのです 途中で朝顔が咲いているのに気が付きました 少し風がある夜明けで、白い小さな花びらがかわいらしく 小刻みに揺れていました しばらくアサガオの前にしゃがんで 過ごし…

花を生けるだけで

今日も、とんでもなく暑い日となりました 仕事場にエアコンをつけるのが嫌なので 聞こえるのは扇風機の音だけです めずらしく、障子を開けて外の光をいれて ムクゲを生けています 花をすこし生けるだけで、 おだやかな気持ちになれるのです しばらく、そのま…

雨の日の過ごし方

今週のお題「雨の日の過ごし方」 について 雨が降ると樋という樋から水が溢れかえります 樋の詰まりを取らないとあたり一面水が跳ねて大変なことに なりますので。 家のまわりに生えている木々の葉などが樋にたまるようで 日頃の剪定作業ができていない結果…

梅雨の愉しみ

梅雨にあじさい ぴったりのペアです 開きはじめのときは白いろでしたが うすいピンク色、そして 濃いピンクへと変化していきました 梅雨の愉しみ方の一つです

梅雨のバラ

平年よりはやく梅雨入りしました 明け方に雨の音で目が覚めてしまい ボーっと 朝を過ごしていました ふと、 バラのつぼみ 梅雨をしっかりと含んだバラに なぐさめられました

省略の美

備前焼には いろいろな焼けなりがあります 胡麻、カセ胡麻、窯変、緋襷 など… これらの違いは主に窯の何処に 置いて焼くかで変わってきます これらの焼けなりは 非常にアピール力が強いので 展示会などにもかなりの割合で 展示されるようです わたしも良い作…

ぐらつく心

何十年かかって ああでもないこうでもない とやり続けた事を 考え方が違う と言う言葉で片づけられた時 ほど落ち込んだ事はありません しかし、 これぐらいの事を言われたぐらいで ぐらつく私の心も 何なんだと思うのです ちょっと歩いた道端にロウバイの花…

1月15日の花

1月も中旬になりました 鉄釉1輪花生 1月は行く と言うようにあっという間に半分過ぎました そんな今日、 めずらしくカーネーションを仕事場に生けました めずらしいと言うよりも洋花を 仕事場に生けるのは初めてだと思います。 なかなかしっくりして良い雰囲…

冬の色

風が荒い日を午前中は少しだけ 土作りをしました 仕事場にジョウロで水を打つと 乾ききった三和土(たたき土)からは 土の匂いがしてきます 冬の色の片隅に センリョウの赤い実が 優しく彩りを添えてくれています

赤い実

寒いからなのか 赤い実を生けたくなりました 視線の先のろくろ辺に 質素な1輪差しと一緒に 生けられた赤い実は 物言わず 静かに問うているようです

作ることなくすごす日々を…

先週の寒さからは一転して あたたかい1日になりそうです ここ数日、土にさわらず過ごしています なにか作りたいのですが… 庭のツバキを生けると仕事場の空気が 落ち着きます

あるはがきを手にして

鉄釉一輪花生 先日、はがきをいただきました わたしの器を購入いただいたお礼状への 返信でした 短い文面からは とても喜んで頂いていることが 伝わってきました ご面識もなく、ましてや岡山から遠く離 れた地からのはがきを手にして 大事なことを気づかされ…

ツバキとウメと

家族の誰かが花を生けようとして そば手一輪花生け いたのでしょう その生け方が気に入りましたので 仕事場に飾りました 昨日はお天気が良い日でした ご来客の方と一点の陶器を見ていたのですが その方がその陶器を縁側の畳の上に置きました ツバキの木の木…

夕暮れに

誰に教えられたのでもないのに 色呉須小皿 時期が来れば キレイな形に キレイな色で 咲く花… とても神秘的な事と思うのです

名残りの花を仕事場に

冷え込む日が続いて そば手一輪花生 シュウメイギクがながく咲いてくれていたのです が この暖かさで大方の花が散り始めました 名残りの花をちょこんと生けています 艶が多い釉調なので 障子の景色が映っています

何気ない仕事場に

赤絵一輪花生け いつも 何気なく 過ごす仕事場に 昨日から咲き始めた 白いツバキを 生けました 気持ちの移ろいに いつもの仕事場が 変化するのです 心の持ち様は大事なことなのでしょう

晩秋の畦におもうこと

伊部瓢一輪徳利花生け 刈り入れを終えた田んぼの中を歩くと 今年のひと仕事を終えて来春への エネルギーチャージをしているような 表情を感じます 畦の周辺はコスモス、ヒヨドリソウなど が咲いていて晩秋の装いが 深まっています 畦に咲いていた一花を仕事…

仕事場の花

白掛け徳利花生け 11月がもうすぐです 庭の秋明菊も花の盛りを過ぎて かわりにツバキの花が盛りのころと なりました 花が一輪あるだけで 仕事場の空気が潤います 枝ぶりのよさそうな一枝をもらって 仕事場の一角に飾りました

この瞬間の景色

夕方の日射しが部屋深くまで届くように なりました お床の土壁にはその日その時が映し出されて また、時間の経過と共に 色や形を変化してゆき とても神秘的な空間になります この景色は今の瞬間しかなく もう二度とないのでしょう

空の青に

吹く風に幾分、寒さを感じる 土曜日 伊部瓢一輪花生け ドベ鉢にあげた土はなかなか乾かなくなりました ふと見上げた空の青さに やさしさを思ってしまうのです そんな土曜日に 庭のセイオウボを 瓢の一輪花生けに生けました

村時雨に…

この時期の雨は 村時雨と言うのでしょう 朝方まで降っていた雨はひと休みです 伊部花器 村時雨をしっかり含んだ セイオウボが 幾分か下向きに咲いています 一枝を伊部花器に生けました

朝の風景

いつだったか ホトトギスが咲いている枝を生けようと 思い 切りましたら つぼみのほうの枝を切ってしまいました 申しわけないのでそのまま伊部一輪挿しに 生けておいたら 今朝、咲いてくれました。 筋雲が空一面に広がって 秋らしいおだやかな一日になりそう…

キンモクセイの花の香り

おだやかな夕方を庭に面した縁側に 座って 窯から出した器の手入れをしています 蕎麦手一輪花生け 伊部瓢一輪徳利花生け 庭に 一本のキンモクセイの木があります 花の時期をむかえてその独特の香りに 手入れの手を止めてしばらく 見上げています キンモクセ…

曼珠沙華の花

朝晩は肌寒さを覚える日が多くなりました 器つくりがマンネリ化しています、 気分転換に 谷あいの小径を歩きました 山間は秋がどうかなあと思いながら 歩く道には赤とんぼがたくさん飛んでいて 自然は少しずつ秋の装いへと… 朝、気がつきました 庭の曼珠沙華…

ツバキの花

猛暑が過ぎて朝晩はすこし冷えを 覚える気候となりました 気候変動が叫ばれるようになり久しい ですが 日本の国の気候風土にある 季節のうつろいは他国にない 美しさだと思います 先日家族で割木を運んだ際に、 庭の片すみに西王母の花が咲いて いる事に気が…

花生けのこと

気圧の関係で少々蒸し暑さを感じる 金曜日です 壷にシュウカイドウを生けていたのですが 花が終わったあと 小さな蕾がついているのに気が付きました。 そのままに していたら花が咲きました 花の命は短くて… と 言われますが花が咲き継いでくれたことは 大変…

秋を深めつつ

少しずつ、季節は秋を深めつつ その装いを 静かにかえています 草花を探しに庭に入りました 目的の草花はなく 振り向いた視線に タカサゴフヨウがありました 花弁だけもらって焼き締めの鉢に浮かべました 季節がかわるように気持ちも秋へと かわろうとしてい…

キンミズヒキの花

キンミズヒキの黄色い花を 粉引の一輪挿しに生けました この時期は庭の花が大方終わり 生ける花に悩みます そんな頃に キンミズヒキは有り難い花なのです 汗ながしながら仕事場に ちょっと涼しげな黄色い花です

土は写し鏡のように

台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…

白いムクゲを生けて…

ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています