金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

思うこと

土間敷の仕事場に想うこと

土間敷の仕事場は 日中が暑くても どこかしら その暑さの中にやわらかさがあるようです 三和土に水を打てば、どこかしっとりとした 空気につつまれて… 手入れの手を止めて 仕事場の片隅の板の間に座って 冷えたキーウィフルーツをしばらく ながめています

細い雨の降る庭に…

細い雨が降る一日でした ひと雨ごとに秋のよそおいが深くなっていきます しっとりと水気を含んだ庭を縁側から見ていると、 キジバトがやさしく鳴いている声が聞こえてきます そんな時間をしばらく過ごす夕方です 写真日記ランキング

冷え込む仕事場に想うこと…

夏の暑さが何処へいったのか 冷え込みを感じるころです 焼き物の大事な工程に土作りがあります その工程の中に 「石より」 という工程があります 字のとおりに、石を取り除くのです いろいろ考えたり 無意識のままに 数時間、土と向き合う工程です 冷え込む…

アサガオのある朝

蒸し暑さに 目が覚めました まだ薄暗いようでしたが なんとなく仕事場へ向かったのです 途中で朝顔が咲いているのに気が付きました 少し風がある夜明けで、白い小さな花びらがかわいらしく 小刻みに揺れていました しばらくアサガオの前にしゃがんで 過ごし…

しごと場の光

普段は、しごと場の障子は開けることはなく 必要最小限の照明なのでうす暗いしごと場です なんとなくこちらのほうが落ち着くのです 梅雨入りをした日、なんとなく障子を開けてみようと おもいました 梅雨空の日で、重い雲に覆われていたのですが それでも光…

あれから三十年…

あのときから 30年が過ぎようとしています 這いつくばってきたようにも 突っ走ってきたようにも 舗装されていない土の道を右へいったり左へいったり… そんなわたしの道を歩いているのです

わたしの道

昨日まで広島県福山市にある老舗の百貨店、天満屋福山店において 作陶展をさせていただいておりました 会期中たくさんの方々にご来場いただき また福山店美術部の方々にも支えられていただき 閉会できました この場をお借りして御礼申し上げます 何日ぶりか…

花を生けるだけで

今日も、とんでもなく暑い日となりました 仕事場にエアコンをつけるのが嫌なので 聞こえるのは扇風機の音だけです めずらしく、障子を開けて外の光をいれて ムクゲを生けています 花をすこし生けるだけで、 おだやかな気持ちになれるのです しばらく、そのま…

独りの仕事場で

ぜんぜん、更新なかったです 画像もないので、去年の同じ頃の画像を貼ります 窯出しをすると一番時間がかかる作業があるのです 手入れ、というのですが 窯出しされた焼き物の表面、手が届く範囲全部に焼き物の破片で 擦るのです ゆのみサイズだと一つ30分ぐ…

昇る煙をみながら

この地で何回目の窯焚なのでしょうか 秋口まで窯焚を延ばそうかとも思ったのですが いろいろ考えた末にこの時期に火入れをしたのです 家族で窯焚をするようになってしばらくになりますが このスタイルがなんとなくわたしには合っているような気がするのです …

灯りの話

独り、窯の中に籠もって窯入れをしていたら ふと、思いました 古のひとは、どうやって窯の中で灯りを確保していたのだろうかと 今は、LED電球や蛍光灯があるので充分明るいのですが おそらく、お灯明かロウソクかだと思いますが ふと、そんなことを思ったの…

雨の日の過ごし方

今週のお題「雨の日の過ごし方」 について 雨が降ると樋という樋から水が溢れかえります 樋の詰まりを取らないとあたり一面水が跳ねて大変なことに なりますので。 家のまわりに生えている木々の葉などが樋にたまるようで 日頃の剪定作業ができていない結果…

ちょっと外に出た

家族に誘われて ちょっとピクニック気分です あいにくのくもり空でしたが 広々とした景色に 深呼吸ができました 思い返せば 久しぶりのことです たぶん今年初 中国地方は梅雨入りしたようですが 植物は待ちかねたように 花や葉を思い切り開いています ノイバ…

サマルカンドブルーにあこがれて

備前焼の色に無さそうな色が 青 です 青にとても惹かれるのですが 特に サマルカンドブルー と呼ばれる青には特別惹かれるのです ペルシャ青ともトルコ青とも 少しちがう青の表現にとても惹かれるのです 肌寒さを覚える午後、か細い雨が降ったりやんだりして…

省略の美

備前焼には いろいろな焼けなりがあります 胡麻、カセ胡麻、窯変、緋襷 など… これらの違いは主に窯の何処に 置いて焼くかで変わってきます これらの焼けなりは 非常にアピール力が強いので 展示会などにもかなりの割合で 展示されるようです わたしも良い作…

土練りのこと

今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…

1月15日の花

1月も中旬になりました 鉄釉1輪花生 1月は行く と言うようにあっという間に半分過ぎました そんな今日、 めずらしくカーネーションを仕事場に生けました めずらしいと言うよりも洋花を 仕事場に生けるのは初めてだと思います。 なかなかしっくりして良い雰囲…

作ることなくすごす日々を…

先週の寒さからは一転して あたたかい1日になりそうです ここ数日、土にさわらず過ごしています なにか作りたいのですが… 庭のツバキを生けると仕事場の空気が 落ち着きます

あるはがきを手にして

鉄釉一輪花生 先日、はがきをいただきました わたしの器を購入いただいたお礼状への 返信でした 短い文面からは とても喜んで頂いていることが 伝わってきました ご面識もなく、ましてや岡山から遠く離 れた地からのはがきを手にして 大事なことを気づかされ…

ツバキとウメと

家族の誰かが花を生けようとして そば手一輪花生け いたのでしょう その生け方が気に入りましたので 仕事場に飾りました 昨日はお天気が良い日でした ご来客の方と一点の陶器を見ていたのですが その方がその陶器を縁側の畳の上に置きました ツバキの木の木…

夕暮れに

誰に教えられたのでもないのに 色呉須小皿 時期が来れば キレイな形に キレイな色で 咲く花… とても神秘的な事と思うのです

10月の陽気に

今日は 10月頃の陽気だそうです 外で土作りをしていると半袖でも 汗が流れてきます そんな日の 日差しが障子越しに柔らかく 蹴りろくろを照らしています

土の音

蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです

何気ない仕事場に

赤絵一輪花生け いつも 何気なく 過ごす仕事場に 昨日から咲き始めた 白いツバキを 生けました 気持ちの移ろいに いつもの仕事場が 変化するのです 心の持ち様は大事なことなのでしょう

雨の降る午後

とても細かい雨の降る土曜日 そんな午後を高台取りをしています 晴れたり雨が降ったりで 乾き具合が毎日変わり 調子がつかめません いろいろ戸惑いながら なんとか高台を取りました

高台取りの午前中

高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…

庭の柿の木

庭の柿がだいぶ色づいてきました いつの頃からか実をつけてくれるようになり 今年も去年と同じくらい鈴なりに 実が生っています 少しずつ晩秋へと向かっています

空の青に

吹く風に幾分、寒さを感じる 土曜日 伊部瓢一輪花生け ドベ鉢にあげた土はなかなか乾かなくなりました ふと見上げた空の青さに やさしさを思ってしまうのです そんな土曜日に 庭のセイオウボを 瓢の一輪花生けに生けました

村時雨に…

この時期の雨は 村時雨と言うのでしょう 朝方まで降っていた雨はひと休みです 伊部花器 村時雨をしっかり含んだ セイオウボが 幾分か下向きに咲いています 一枝を伊部花器に生けました

曇りの朝を…

灰いろの雲一面の 朝…すこし冷えを覚えて… ちょっと想うことに… あたたかいほうじ茶を飲みたくなりました お干菓子が一つだけありましたので。 赤絵の小皿にちょこんとのせて… 手にした湯呑みから伝わる、 やさしい温かさに、 何の答えを求めているのでしょう