金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

仕事場

土間敷の仕事場に想うこと

土間敷の仕事場は 日中が暑くても どこかしら その暑さの中にやわらかさがあるようです 三和土に水を打てば、どこかしっとりとした 空気につつまれて… 手入れの手を止めて 仕事場の片隅の板の間に座って 冷えたキーウィフルーツをしばらく ながめています

冷え込む仕事場に想うこと…

夏の暑さが何処へいったのか 冷え込みを感じるころです 焼き物の大事な工程に土作りがあります その工程の中に 「石より」 という工程があります 字のとおりに、石を取り除くのです いろいろ考えたり 無意識のままに 数時間、土と向き合う工程です 冷え込む…

アサガオのある朝

蒸し暑さに 目が覚めました まだ薄暗いようでしたが なんとなく仕事場へ向かったのです 途中で朝顔が咲いているのに気が付きました 少し風がある夜明けで、白い小さな花びらがかわいらしく 小刻みに揺れていました しばらくアサガオの前にしゃがんで 過ごし…

しごと場の光

普段は、しごと場の障子は開けることはなく 必要最小限の照明なのでうす暗いしごと場です なんとなくこちらのほうが落ち着くのです 梅雨入りをした日、なんとなく障子を開けてみようと おもいました 梅雨空の日で、重い雲に覆われていたのですが それでも光…

花を生けるだけで

今日も、とんでもなく暑い日となりました 仕事場にエアコンをつけるのが嫌なので 聞こえるのは扇風機の音だけです めずらしく、障子を開けて外の光をいれて ムクゲを生けています 花をすこし生けるだけで、 おだやかな気持ちになれるのです しばらく、そのま…

独りの仕事場で

ぜんぜん、更新なかったです 画像もないので、去年の同じ頃の画像を貼ります 窯出しをすると一番時間がかかる作業があるのです 手入れ、というのですが 窯出しされた焼き物の表面、手が届く範囲全部に焼き物の破片で 擦るのです ゆのみサイズだと一つ30分ぐ…

灯りの話

独り、窯の中に籠もって窯入れをしていたら ふと、思いました 古のひとは、どうやって窯の中で灯りを確保していたのだろうかと 今は、LED電球や蛍光灯があるので充分明るいのですが おそらく、お灯明かロウソクかだと思いますが ふと、そんなことを思ったの…

ろくろ辺のアジサイ

いまにも降り出しそうな 雲行きです しばらくできていなかった 高台削りをしています 昨日の アジサイをろくろ辺におきました なにかアジサイに見られている心地です

サマルカンドブルーにあこがれて

備前焼の色に無さそうな色が 青 です 青にとても惹かれるのですが 特に サマルカンドブルー と呼ばれる青には特別惹かれるのです ペルシャ青ともトルコ青とも 少しちがう青の表現にとても惹かれるのです 肌寒さを覚える午後、か細い雨が降ったりやんだりして…

下手な考え

よいうつわを造ることに専念しよう いろいろかんがえる事は止めよう 下手な考え休むに似たりだ 土のなりたい形に 我が手を添えるだけだ

高台の削り

低気圧の影響なのか 風が冷たく仕事場も冷えます ビール呑みの高台を削る手も 冷えてかじかみます 日差しはよいので時折 眩しく手元が 見えなくなりそうです 高台を削る道具を カンナ と呼びます カンナを持つ時も 力を入れず、表現が難しいですが 遊ばせる…

土練りのこと

今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…

1月15日の花

1月も中旬になりました 鉄釉1輪花生 1月は行く と言うようにあっという間に半分過ぎました そんな今日、 めずらしくカーネーションを仕事場に生けました めずらしいと言うよりも洋花を 仕事場に生けるのは初めてだと思います。 なかなかしっくりして良い雰囲…

今年の仕事始め

仕事始めです 土作りが今年の仕事始め。 画像は田んぼの下から角堀りした原土です 大きさは大きめのバレーボールぐらいです これを木槌でコツコツ叩いて細かく砕いて いきます 原土の粒子によって、大きく砕いたり、細かく砕 いたりします なかなか時間がか…

冬の色

風が荒い日を午前中は少しだけ 土作りをしました 仕事場にジョウロで水を打つと 乾ききった三和土(たたき土)からは 土の匂いがしてきます 冬の色の片隅に センリョウの赤い実が 優しく彩りを添えてくれています

赤い実

寒いからなのか 赤い実を生けたくなりました 視線の先のろくろ辺に 質素な1輪差しと一緒に 生けられた赤い実は 物言わず 静かに問うているようです

作ることなくすごす日々を…

先週の寒さからは一転して あたたかい1日になりそうです ここ数日、土にさわらず過ごしています なにか作りたいのですが… 庭のツバキを生けると仕事場の空気が 落ち着きます

窯焚きのこと

登り窯を焚くときの燃料は 赤松の割木を使います 1時間に20度から30度を目安に 温度を上げていくのですが 何かの原因で温度が上がらなく なります。 そんな時、つい割木を足そうとするのですが 足したことが 必ずしも良い結果になるとは限りません 燃料不足…

あるはがきを手にして

鉄釉一輪花生 先日、はがきをいただきました わたしの器を購入いただいたお礼状への 返信でした 短い文面からは とても喜んで頂いていることが 伝わってきました ご面識もなく、ましてや岡山から遠く離 れた地からのはがきを手にして 大事なことを気づかされ…

スイセンの花

冷え込む朝です そば手一輪花生 初霜も近そうです 昨日、 ろくろの手が止まったので 仕事場の外に行ってみました 庭にスイセンの花が一輪咲いていました 仕事場に生けてみると 華麗に手を広げているように 見えます しばらくすると スイセン独特の密度の濃い…

手桶のお湯

今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …

名残りの花を仕事場に

冷え込む日が続いて そば手一輪花生 シュウメイギクがながく咲いてくれていたのです が この暖かさで大方の花が散り始めました 名残りの花をちょこんと生けています 艶が多い釉調なので 障子の景色が映っています

10月の陽気に

今日は 10月頃の陽気だそうです 外で土作りをしていると半袖でも 汗が流れてきます そんな日の 日差しが障子越しに柔らかく 蹴りろくろを照らしています

土の音

蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです

何気ない仕事場に

赤絵一輪花生け いつも 何気なく 過ごす仕事場に 昨日から咲き始めた 白いツバキを 生けました 気持ちの移ろいに いつもの仕事場が 変化するのです 心の持ち様は大事なことなのでしょう

雨の降る午後

とても細かい雨の降る土曜日 そんな午後を高台取りをしています 晴れたり雨が降ったりで 乾き具合が毎日変わり 調子がつかめません いろいろ戸惑いながら なんとか高台を取りました

黄昏れの頃

おだやかな、いち日でした 今日は湯呑をつくりました まん丸いカタチです ひと段落ついたときの ろくろ座に夕暮れの時間がおとずれています 土に触れている時が いちばん、幸せを感じます

気持ちの向く方ヘ

器の高台取りをしています 気持ちが集中できているときは 表現がむずかしいですが サクサクッとしたように取れるのですが 気持ちがブレると 高台を取った跡がぶれたように 乱れます なんとか今日の高台取りを終えましたが 気持ちを晴れやかな方角ヘ向けなけ…

高台取りの午前中

高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…

大事な作業

気候が涼しくなりましたので 乾燥が早くなりました フチから乾きますので 濡れた布をかけて乾燥ムラを防ぎます これも大事な作業です