土のこと
細い雨が降る一日でした ひと雨ごとに秋のよそおいが深くなっていきます しっとりと水気を含んだ庭を縁側から見ていると、 キジバトがやさしく鳴いている声が聞こえてきます そんな時間をしばらく過ごす夕方です 写真日記ランキング
夏の暑さが何処へいったのか 冷え込みを感じるころです 焼き物の大事な工程に土作りがあります その工程の中に 「石より」 という工程があります 字のとおりに、石を取り除くのです いろいろ考えたり 無意識のままに 数時間、土と向き合う工程です 冷え込む…
昨日まで広島県福山市にある老舗の百貨店、天満屋福山店において 作陶展をさせていただいておりました 会期中たくさんの方々にご来場いただき また福山店美術部の方々にも支えられていただき 閉会できました この場をお借りして御礼申し上げます 何日ぶりか…
高台の削りをしないと、と 思いながらなかなか乾かないのですが ようやくいい柔らかさになったものから 午前中は削りました まだ削りには柔らかすぎるのを3点ほど残して 削り終えました ちょっと晴れ間がのぞいたので 画像を撮りました 白いバラを一輪、生け…
よいうつわを造ることに専念しよう いろいろかんがえる事は止めよう 下手な考え休むに似たりだ 土のなりたい形に 我が手を添えるだけだ
ろくろをしやすい土より しにくい土の方が面白い ろくろ中に突拍子もない動きをする土 予測不可能な動きをする土 思い通りにならない土 そして そんな土を力ずくで形にするのではありません 土がなりたい形に手をそえる 土が主役なのです わたしはただ土の言…
備前焼には いろいろな焼けなりがあります 胡麻、カセ胡麻、窯変、緋襷 など… これらの違いは主に窯の何処に 置いて焼くかで変わってきます これらの焼けなりは 非常にアピール力が強いので 展示会などにもかなりの割合で 展示されるようです わたしも良い作…
低気圧の影響なのか 風が冷たく仕事場も冷えます ビール呑みの高台を削る手も 冷えてかじかみます 日差しはよいので時折 眩しく手元が 見えなくなりそうです 高台を削る道具を カンナ と呼びます カンナを持つ時も 力を入れず、表現が難しいですが 遊ばせる…
暖かい日がしばらく続き、待ちわびたように 庭のスイセンが満開になりました 時季がくると咲き始め 花が終われば、また来年の花のために じっと養分を蓄える この地球のどこかにわたしのうつわを 待っている人がいる 拙いうつわを待っている人がいる わたし…
今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…
鉄釉一輪花生 先日、はがきをいただきました わたしの器を購入いただいたお礼状への 返信でした 短い文面からは とても喜んで頂いていることが 伝わってきました ご面識もなく、ましてや岡山から遠く離 れた地からのはがきを手にして 大事なことを気づかされ…
お天気が良く、暖かいので 土作りをしています 陽の光が水面に反射して キラキラ、きれいです 空の青と雲の白、 水の中の土に景色が映ってきれいです この水面が凍る頃、 土あげをします
今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …
蹴りロクロを回している時は 音楽などは流しません 蹴りろくろが回る音と 土が伸びる音 ただそれだけです 土にさわらせてもらえるだけで 有り難いのです
おだやかな、いち日でした 今日は湯呑をつくりました まん丸いカタチです ひと段落ついたときの ろくろ座に夕暮れの時間がおとずれています 土に触れている時が いちばん、幸せを感じます
器の高台取りをしています 気持ちが集中できているときは 表現がむずかしいですが サクサクッとしたように取れるのですが 気持ちがブレると 高台を取った跡がぶれたように 乱れます なんとか今日の高台取りを終えましたが 気持ちを晴れやかな方角ヘ向けなけ…
高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…
気候が涼しくなりましたので 乾燥が早くなりました フチから乾きますので 濡れた布をかけて乾燥ムラを防ぎます これも大事な作業です
昨日は 午前中ろくろをひと休みして掃除が 出来ていないところを拭き掃除をして… あたたかい午後、 ろくろの上の土はいつものように 形になってくれました なんとなく土の表情が おだやかに見えます
昨日ろくろに使った土は春先に作った土です 半年ほど寝かしたことになります ビニールに包んで寝かしておくのですが 土が呼吸できるように包みませんでした すぐ土が固くなりますが もんであげれば大丈夫なようです 土は生きものなのです
吹く風に幾分、寒さを感じる 土曜日 伊部瓢一輪花生け ドベ鉢にあげた土はなかなか乾かなくなりました ふと見上げた空の青さに やさしさを思ってしまうのです そんな土曜日に 庭のセイオウボを 瓢の一輪花生けに生けました
雲一つない秋晴れの午前中 土もみです このところ土つくりに時間を費しています 土もみの音が仕事場に響いて なにかしら気持ちが豊かになるのです
すこし酔いたいとき 小さな器を出してきて 何を考えるでもなく 手にした器に問いかけるのです
特別なにかがあった訳ではないのですが ピタッと 手が止まってしまうのです こんなとき 無理やり追い込んで造るのもいいのかも しれませんが‥‥ ヘタな考え休むに似たり 何かちょっとしたことでいいのです キッカケをさがしています
猛暑続きの毎日から 気がついたら朝晩は幾分過ごしやすくなり 夏虫の音から秋虫の音へと 季節は秋への装いへと 少しずつ衣替えをしています ろくろの合間に、 ひとり窯場で土つくりをしています あいかわらず身体中汗まみれになっています が、窯場を吹く風…
仕事場にはエアコンはありません あるのは 扇風機のみです さすがに暑いです 仕事場にはお茶と梅干しを置いて こまめに水分補給をしながら ろくろや土ねりをしていますが 汗が流れ落ちてきます
台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…
ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています
伊部の土の粘りは 他の窯業地の陶土に比べて独特の粘りです 文章で表す事は難しいのですが サクサクとした器の線が出ます どうしてこのような粘りがあるのかは わかりませんが、 その独特の質感に特別の想いに 導かれるのです
梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています