金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

作業

独りの仕事場で

ぜんぜん、更新なかったです 画像もないので、去年の同じ頃の画像を貼ります 窯出しをすると一番時間がかかる作業があるのです 手入れ、というのですが 窯出しされた焼き物の表面、手が届く範囲全部に焼き物の破片で 擦るのです ゆのみサイズだと一つ30分ぐ…

灯りの話

独り、窯の中に籠もって窯入れをしていたら ふと、思いました 古のひとは、どうやって窯の中で灯りを確保していたのだろうかと 今は、LED電球や蛍光灯があるので充分明るいのですが おそらく、お灯明かロウソクかだと思いますが ふと、そんなことを思ったの…

雨の日の過ごし方

今週のお題「雨の日の過ごし方」 について 雨が降ると樋という樋から水が溢れかえります 樋の詰まりを取らないとあたり一面水が跳ねて大変なことに なりますので。 家のまわりに生えている木々の葉などが樋にたまるようで 日頃の剪定作業ができていない結果…

高台の削り

低気圧の影響なのか 風が冷たく仕事場も冷えます ビール呑みの高台を削る手も 冷えてかじかみます 日差しはよいので時折 眩しく手元が 見えなくなりそうです 高台を削る道具を カンナ と呼びます カンナを持つ時も 力を入れず、表現が難しいですが 遊ばせる…

土練りのこと

今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…

今年の仕事始め

仕事始めです 土作りが今年の仕事始め。 画像は田んぼの下から角堀りした原土です 大きさは大きめのバレーボールぐらいです これを木槌でコツコツ叩いて細かく砕いて いきます 原土の粒子によって、大きく砕いたり、細かく砕 いたりします なかなか時間がか…

冬の色

風が荒い日を午前中は少しだけ 土作りをしました 仕事場にジョウロで水を打つと 乾ききった三和土(たたき土)からは 土の匂いがしてきます 冬の色の片隅に センリョウの赤い実が 優しく彩りを添えてくれています

陽の光

お天気が良く、暖かいので 土作りをしています 陽の光が水面に反射して キラキラ、きれいです 空の青と雲の白、 水の中の土に景色が映ってきれいです この水面が凍る頃、 土あげをします

スイセンの花

冷え込む朝です そば手一輪花生 初霜も近そうです 昨日、 ろくろの手が止まったので 仕事場の外に行ってみました 庭にスイセンの花が一輪咲いていました 仕事場に生けてみると 華麗に手を広げているように 見えます しばらくすると スイセン独特の密度の濃い…

手桶のお湯

今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …

高台取りの午前中

高台削りにいい柔らかさになりましたので 削っています 削る、というよりも底部にある余分な土を 道具で取る、という方があっているように 思うのです 土は不思議なもので 固いときに取ると表情が固くなり 柔らかいときに取ると表情が柔らかくなります わた…

大事な作業

気候が涼しくなりましたので 乾燥が早くなりました フチから乾きますので 濡れた布をかけて乾燥ムラを防ぎます これも大事な作業です

土のあたたかみ

昨日ろくろに使った土は春先に作った土です 半年ほど寝かしたことになります ビニールに包んで寝かしておくのですが 土が呼吸できるように包みませんでした すぐ土が固くなりますが もんであげれば大丈夫なようです 土は生きものなのです

空の青に

吹く風に幾分、寒さを感じる 土曜日 伊部瓢一輪花生け ドベ鉢にあげた土はなかなか乾かなくなりました ふと見上げた空の青さに やさしさを思ってしまうのです そんな土曜日に 庭のセイオウボを 瓢の一輪花生けに生けました

村時雨に…

この時期の雨は 村時雨と言うのでしょう 朝方まで降っていた雨はひと休みです 伊部花器 村時雨をしっかり含んだ セイオウボが 幾分か下向きに咲いています 一枝を伊部花器に生けました

土もみの音

雲一つない秋晴れの午前中 土もみです このところ土つくりに時間を費しています 土もみの音が仕事場に響いて なにかしら気持ちが豊かになるのです

キンモクセイの花の香り

おだやかな夕方を庭に面した縁側に 座って 窯から出した器の手入れをしています 蕎麦手一輪花生け 伊部瓢一輪徳利花生け 庭に 一本のキンモクセイの木があります 花の時期をむかえてその独特の香りに 手入れの手を止めてしばらく 見上げています キンモクセ…

ツバキの花

猛暑が過ぎて朝晩はすこし冷えを 覚える気候となりました 気候変動が叫ばれるようになり久しい ですが 日本の国の気候風土にある 季節のうつろいは他国にない 美しさだと思います 先日家族で割木を運んだ際に、 庭の片すみに西王母の花が咲いて いる事に気が…

力が寄れば

日中が涼しくなりましたので 窯焚きに備えて割木の移動をしました いつもは一人での作業ですが 人手があると早いです 午前中かからずに終わりました 一人ひとりは小さな力でも 寄れば大きな力になるものです