金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

土間敷の仕事場に想うこと

土間敷の仕事場は 日中が暑くても どこかしら その暑さの中にやわらかさがあるようです 三和土に水を打てば、どこかしっとりとした 空気につつまれて… 手入れの手を止めて 仕事場の片隅の板の間に座って 冷えたキーウィフルーツをしばらく ながめています

花を生けるだけで

今日も、とんでもなく暑い日となりました 仕事場にエアコンをつけるのが嫌なので 聞こえるのは扇風機の音だけです めずらしく、障子を開けて外の光をいれて ムクゲを生けています 花をすこし生けるだけで、 おだやかな気持ちになれるのです しばらく、そのま…

キンミズヒキの花

キンミズヒキの黄色い花を 粉引の一輪挿しに生けました この時期は庭の花が大方終わり 生ける花に悩みます そんな頃に キンミズヒキは有り難い花なのです 汗ながしながら仕事場に ちょっと涼しげな黄色い花です

猛暑の仕事場に

仕事場にはエアコンはありません あるのは 扇風機のみです さすがに暑いです 仕事場にはお茶と梅干しを置いて こまめに水分補給をしながら ろくろや土ねりをしていますが 汗が流れ落ちてきます

土は写し鏡のように

台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…

白いムクゲを生けて…

ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています

かけるべき手間

どの分野も機械化はされていて この業界も大方機械化はされました 土作りにも便利で楽な機械が 用意されています 土練機やフレットミルがそうです しかしわたしは手作業で土作りを しています 一般に販売されている土練機を使った 備前焼粘土を使った事があ…

粘り強き土に

伊部の土の粘りは 他の窯業地の陶土に比べて独特の粘りです 文章で表す事は難しいのですが サクサクとした器の線が出ます どうしてこのような粘りがあるのかは わかりませんが、 その独特の質感に特別の想いに 導かれるのです

土に和んで

梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています

台風

今月は台風の発生が無いかもしれないそうです これまで何回か窯焚き中に台風が直撃という ことが ありました 台風が直撃すると焚口から炎が逆流してきて とても危ない思いをします この頃は台風予想の精度が上がりましたので 火入れを延期することもできるよ…

土あげの手

梅雨の長雨が止みましたので 土あげをしました 伊部の土は永い年月をかけて 伊部の地に堆積してきたものです 水の氾濫や土砂崩れなど いろいろな原因で少しずつ 堆積してきたのでしょう それ故に採土された場所によって 粒子が荒い、細いなどの違いが ありま…

土に想うこと

小雨でしたので 土あげをしました 伊部の土は地面の下、2メートルくらいから 採土されます 当然いつかは枯渇します わたしが使っているのは昭和初期に 採土された土を使っています 何も考えずに使えば、 使い果たします 窯焚きまでに2回くらい 検品して納得…

大暑の朝のムクゲを

庭先にムクゲの木があります 宗旦ムクゲと 白色のムクゲ 今、満開の時期です 昨日、大暑の朝 宗旦ムクゲの一枝に 水を打って 呉須絵の一輪挿しに生けました ムクゲは朝早い頃が似合う 花のようです きのうのムクゲをろくろ辺に置き 種壺の高台仕上げをしなが…

大暑の朝を

朝の涼しい時をちょっとだけ窯場の片付けを して カメ作りです 仕事場にはエアコンはありません 床が三和土なので気温が高くても 仕事場はヒンヤリしています でも蹴りろくろでカメを 挽くと汗が流れ落ちます そんなときに セミが鳴いているのに気がつきまし…

窯から出したあとも

窯から出したら必ずしなければ いけないことがあります 通称 手入れ という作業です 画像では伝わりにくいですが 窯から出たばかりの焼き物は がさがさです 口を当てると切れるぐらいがさがさの事が あります 右に写っているのが 通称 せんべい といいます …