金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

仕事場

庭の柿の木

庭の柿がだいぶ色づいてきました いつの頃からか実をつけてくれるようになり 今年も去年と同じくらい鈴なりに 実が生っています 少しずつ晩秋へと向かっています

土の表情

昨日は 午前中ろくろをひと休みして掃除が 出来ていないところを拭き掃除をして… あたたかい午後、 ろくろの上の土はいつものように 形になってくれました なんとなく土の表情が おだやかに見えます

土のあたたかみ

昨日ろくろに使った土は春先に作った土です 半年ほど寝かしたことになります ビニールに包んで寝かしておくのですが 土が呼吸できるように包みませんでした すぐ土が固くなりますが もんであげれば大丈夫なようです 土は生きものなのです

仕事場の花

白掛け徳利花生け 11月がもうすぐです 庭の秋明菊も花の盛りを過ぎて かわりにツバキの花が盛りのころと なりました 花が一輪あるだけで 仕事場の空気が潤います 枝ぶりのよさそうな一枝をもらって 仕事場の一角に飾りました

雨の庭に

朝から細い雨が降っています ろくろ辺の手桶も お湯が恋しい季節になりました 庭の秋明菊がちらほら咲き始めて 雨の庭に彩りを添えてくれています

静けさのなかに

夏のころは、 なにか騒がしかったような 記憶だったのですが このころは静かになりました また掃除がおろそかになっているようです 掃除が行き届けば、自分の気持ちも きれいになったように感じます

土もみの音

雲一つない秋晴れの午前中 土もみです このところ土つくりに時間を費しています 土もみの音が仕事場に響いて なにかしら気持ちが豊かになるのです

少し省みること

特別なにかがあった訳ではないのですが ピタッと 手が止まってしまうのです こんなとき 無理やり追い込んで造るのもいいのかも しれませんが‥‥ ヘタな考え休むに似たり 何かちょっとしたことでいいのです キッカケをさがしています

キンミズヒキの花

キンミズヒキの黄色い花を 粉引の一輪挿しに生けました この時期は庭の花が大方終わり 生ける花に悩みます そんな頃に キンミズヒキは有り難い花なのです 汗ながしながら仕事場に ちょっと涼しげな黄色い花です

猛暑の仕事場に

仕事場にはエアコンはありません あるのは 扇風機のみです さすがに暑いです 仕事場にはお茶と梅干しを置いて こまめに水分補給をしながら ろくろや土ねりをしていますが 汗が流れ落ちてきます

土は写し鏡のように

台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…

白いムクゲを生けて…

ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています

かけるべき手間

どの分野も機械化はされていて この業界も大方機械化はされました 土作りにも便利で楽な機械が 用意されています 土練機やフレットミルがそうです しかしわたしは手作業で土作りを しています 一般に販売されている土練機を使った 備前焼粘土を使った事があ…

粘り強き土に

伊部の土の粘りは 他の窯業地の陶土に比べて独特の粘りです 文章で表す事は難しいのですが サクサクとした器の線が出ます どうしてこのような粘りがあるのかは わかりませんが、 その独特の質感に特別の想いに 導かれるのです

土に和んで

梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています

大暑の朝のムクゲを

庭先にムクゲの木があります 宗旦ムクゲと 白色のムクゲ 今、満開の時期です 昨日、大暑の朝 宗旦ムクゲの一枝に 水を打って 呉須絵の一輪挿しに生けました ムクゲは朝早い頃が似合う 花のようです きのうのムクゲをろくろ辺に置き 種壺の高台仕上げをしなが…

大暑の朝を

朝の涼しい時をちょっとだけ窯場の片付けを して カメ作りです 仕事場にはエアコンはありません 床が三和土なので気温が高くても 仕事場はヒンヤリしています でも蹴りろくろでカメを 挽くと汗が流れ落ちます そんなときに セミが鳴いているのに気がつきまし…

窯から出したあとも

窯から出したら必ずしなければ いけないことがあります 通称 手入れ という作業です 画像では伝わりにくいですが 窯から出たばかりの焼き物は がさがさです 口を当てると切れるぐらいがさがさの事が あります 右に写っているのが 通称 せんべい といいます …

イヌタデの花

陽射しがある日は蒸し暑くなりました 窯焚きに備えて薪置き場を整理しなければ なりません 一気に片付けようとするのは止めて 朝夕、涼しい時に少しずつ片付けを しようと思います。 薪置き場の片隅に イヌタデが咲いていましたので 一輪生けました

あえての道

同じ種類のものを作り続けると どうしてもマンネリ化という横道にハマって しまいます そうならないための方策の1つが 同じ重さで作らない です 例えば150グラムから200グラムの範囲で ばらつきをもたせる しかしそれでも作り続けるとやはり マンネリ化しま…

作ろうとしているもの

曇り空ですがすごしやすい夕方に カメを作っています カメというよりも 種壺にちかいかもしれません その名のとうり 古の時代 種を保管していたのでしょうか 激しい勢いで西洋化している現代では種壺は その役目を終えているのかもしれません が あえて、姿…

カメの削り

きのうからの梅雨の雨は夕方には止みました カメ用の土つくりをしています kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com kaneshige-iwao.hatenablog.com 伊部の土は他の窯業地の土と比べて粘りが 大変強いです ふとこのまえ作ったカメが削…

土のこと

土をこしらえてからしばらく保管することを 土を寝かす と言います ただ寝かしっぱなしではなく 時々土を揉み直しをしてあげます そうする事によって空気に触れて より一層土が熟れてゆきます 土は生きているのです 湿気が多いのか ぐい呑の乾き具合がゆっく…

障子越しの光

障子を開ければもう少しろくろ辺が 明るくなるのでしょうが 障子越しの明るさが柔らかく 心地よいので そのままにしています 障子紙はやはり手漉き和紙が良いようで わたしは京都の黒谷和紙を好んで 使っています 梅雨の時期は湿気が多いので生地が中心から …

アジサイの花に

梅雨の雲が低くある日を ろくろでカメを作ります 庭のアジサイを呉須絵の徳利花入れに 生けてろくろ辺に置く… アジサイの微かな香りを聞きながら カメの胴が丸みを帯びてゆきます

土の香りに

この土は30年ほど以前にこしらえた土です 長年寝かしたままだったのですが 今年から使うことにしました 30年寝かすと土から甘い麹のような香り がして独特の感触に30年という月日を 感じます 30年前のことを思い返しながら わたしは土を揉んでいます

揺れる土に

梅雨の朝 かめを作っています 柔らか目に揉まれた土が ろくろの上で左右に大きく揺れながら 上に伸びていきます 日常雑器という言葉が聞かれなくなった今 素朴な日常雑器の中に真の美を感じた 古人は何を想っているのでしょう

土の柔らかさ

降り止まぬ梅雨の朝を カメ作りをします ろくろで作る種類によって土の柔らかさを 変えるのでしょうけど、 このくらいの大きさでしたら ぐい呑や湯呑を作るときと変わらない 柔らかさで作ります 柔らかい方が、土が思いがけない動きを するのと 土が思いどう…

梅雨の朝に想う

雲低くある梅雨の朝を、 型打ちの仕事をしています トントンと土を打つ音が梅雨の雨の音と共に 独りの仕事場に響きます

仕事を顧みること

kaneshige-iwao.hatenablog.com きのうの夜、記事を書いていて 気が付きましたが 仕事場の画像を撮っておくと あのときはこういう仕事をしていたのかと 顧みることができることに・・・ 天気が持ち直したらドベ鉢に土上げをしようと 思います kaneshige-iwao…