金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

ろくろ

障子越しの光

障子を開ければもう少しろくろ辺が 明るくなるのでしょうが 障子越しの明るさが柔らかく 心地よいので そのままにしています 障子紙はやはり手漉き和紙が良いようで わたしは京都の黒谷和紙を好んで 使っています 梅雨の時期は湿気が多いので生地が中心から …

アジサイの花に

梅雨の雲が低くある日を ろくろでカメを作ります 庭のアジサイを呉須絵の徳利花入れに 生けてろくろ辺に置く… アジサイの微かな香りを聞きながら カメの胴が丸みを帯びてゆきます

土の香りに

この土は30年ほど以前にこしらえた土です 長年寝かしたままだったのですが 今年から使うことにしました 30年寝かすと土から甘い麹のような香り がして独特の感触に30年という月日を 感じます 30年前のことを思い返しながら わたしは土を揉んでいます

揺れる土に

梅雨の朝 かめを作っています 柔らか目に揉まれた土が ろくろの上で左右に大きく揺れながら 上に伸びていきます 日常雑器という言葉が聞かれなくなった今 素朴な日常雑器の中に真の美を感じた 古人は何を想っているのでしょう

土の柔らかさ

降り止まぬ梅雨の朝を カメ作りをします ろくろで作る種類によって土の柔らかさを 変えるのでしょうけど、 このくらいの大きさでしたら ぐい呑や湯呑を作るときと変わらない 柔らかさで作ります 柔らかい方が、土が思いがけない動きを するのと 土が思いどう…