金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

冷え込む仕事場に想うこと…

 

 

夏の暑さが何処へいったのか

 

冷え込みを感じるころです

 

 

 

 

焼き物の大事な工程に土作りがあります

 

その工程の中に

 

「石より」

 

という工程があります

 

字のとおりに、石を取り除くのです

 

 

いろいろ考えたり

 

無意識のままに

 

 

数時間、土と向き合う工程です

 

 

 

冷え込むころになると、そろそろ

 

土作りのころなのです

 

 

秋に想うことをすこし…

すっかり秋になりました

 

いつもだと庭の金木犀からあの独特な香がするのですが

 

今年は剪定を強めにしたので花芽がなく

 

あのなつかしい香はしません

 

 

春先に

 

庭の木々を、剪定をしました

 

いつもだとこの頃は落ち葉やどんぐりがすごくて

 

いままでがんばってきたのですが、とうとう伐採することに決めました

 

素人の伐採ですからお世辞にもきれいにはできなかったのですが

 

今の木々の姿をみて父や母はなんと言ってくれているのでしょうか

 


母が植えた曼珠沙華の花を見ていたら

 

なんとなくそんな気持ちになったのです

 

 

 

 

 

 

 


写真日記ランキング

アサガオのある朝

 

蒸し暑さに

 

目が覚めました

 

まだ薄暗いようでしたが

 

なんとなく仕事場へ向かったのです

 

途中で朝顔が咲いているのに気が付きました

 

 

 

少し風がある夜明けで、白い小さな花びらがかわいらしく

 

小刻みに揺れていました

 

 

 

     

しばらくアサガオの前にしゃがんで

     

過ごしました

 

 

 

アサガオにはことわりをいれて

 

仕事場に活けました

 

 

 


写真日記ランキング

 

 

しごと場の光

 

普段は、しごと場の障子は開けることはなく

 

必要最小限の照明なのでうす暗いしごと場です

 

なんとなくこちらのほうが落ち着くのです

 

 

梅雨入りをした日、なんとなく障子を開けてみようと

 

おもいました

 

梅雨空の日で、重い雲に覆われていたのですが

 

それでも光がしごと場の奥深くまで差し込んできました

 

その光の先に視線を向けると

 

土揉み台と水かめの間に光が差し込んでいます

 

土揉み台はこのしごと場が始まった頃からここに置かれているのでしょう

 

100年以上、このしごと場の光景を静かに見守っています

 

 

 


写真日記ランキング

あれから三十年…

あのときから

 

30年が過ぎようとしています

 

這いつくばってきたようにも

 

突っ走ってきたようにも

 

 

舗装されていない土の道を右へいったり左へいったり…

 

そんなわたしの道を歩いているのです

 

 

水仙の花

f:id:kaneshige-iwao:20220120140643j:plain

きょうは

 

大寒の日だそうです

 

風が冷たく吹いていますが、なんとなく春がそこまで来ているようにも

 

感じられます

 

20代の頃、よくこの頃に土踏みをしました

 

土がとても冷たくて、頭の先まで電気が走るような冷たさを感じたことを

 

いまでも覚えています

 

 

わたしの道

昨日まで広島県福山市にある老舗の百貨店、天満屋福山店において

 

作陶展をさせていただいておりました

 

会期中たくさんの方々にご来場いただき

 

また福山店美術部の方々にも支えられていただき

 

閉会できました

 

この場をお借りして御礼申し上げます

 

 

何日ぶりかの仕事場はまるで時間が止まったかのように静かでした

 

カラカラに乾いた土間に水を打つと土が水を吸い込む音を立てながら

 

なにかなつかしい土の香りが立ってきます

 

 

今日から、ふだんのように土作りがはじまります

 

しばらくぶりに土を叩くと、コツコツと乾いた可愛らしい音をたてて

 

砕ける土になにか愛おしさを覚えます

 

 

 

わたしの道は、こつこつと歩ませていただく道のようです

 

 

f:id:kaneshige-iwao:20211214113520j:plain

 

窓辺に展覧会の会期中、見守ってくれたお花を生けました

 

福山店美術部の方にご紹介された近所の花辰さんというお花屋さんに

 

見立てていただいた生花です

 

 

 

去年、今年の仕事を省みつつ、しばらくロクロ場の壁にもたれて

 

もの想いに時間をすごしています