金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

昇る煙をみながら

この地で何回目の窯焚なのでしょうか 秋口まで窯焚を延ばそうかとも思ったのですが いろいろ考えた末にこの時期に火入れをしたのです 家族で窯焚をするようになってしばらくになりますが このスタイルがなんとなくわたしには合っているような気がするのです …

灯りの話

独り、窯の中に籠もって窯入れをしていたら ふと、思いました 古のひとは、どうやって窯の中で灯りを確保していたのだろうかと 今は、LED電球や蛍光灯があるので充分明るいのですが おそらく、お灯明かロウソクかだと思いますが ふと、そんなことを思ったの…

梅雨の晴れ間に

高台の削りをしないと、と 思いながらなかなか乾かないのですが ようやくいい柔らかさになったものから 午前中は削りました まだ削りには柔らかすぎるのを3点ほど残して 削り終えました ちょっと晴れ間がのぞいたので 画像を撮りました 白いバラを一輪、生け…

雨の日の過ごし方

今週のお題「雨の日の過ごし方」 について 雨が降ると樋という樋から水が溢れかえります 樋の詰まりを取らないとあたり一面水が跳ねて大変なことに なりますので。 家のまわりに生えている木々の葉などが樋にたまるようで 日頃の剪定作業ができていない結果…

ろくろ辺のアジサイ

いまにも降り出しそうな 雲行きです しばらくできていなかった 高台削りをしています 昨日の アジサイをろくろ辺におきました なにかアジサイに見られている心地です

梅雨の愉しみ

梅雨にあじさい ぴったりのペアです 開きはじめのときは白いろでしたが うすいピンク色、そして 濃いピンクへと変化していきました 梅雨の愉しみ方の一つです

梅雨のバラ

平年よりはやく梅雨入りしました 明け方に雨の音で目が覚めてしまい ボーっと 朝を過ごしていました ふと、 バラのつぼみ 梅雨をしっかりと含んだバラに なぐさめられました

ちょっと外に出た

家族に誘われて ちょっとピクニック気分です あいにくのくもり空でしたが 広々とした景色に 深呼吸ができました 思い返せば 久しぶりのことです たぶん今年初 中国地方は梅雨入りしたようですが 植物は待ちかねたように 花や葉を思い切り開いています ノイバ…

心は持ちよう次第

心のもちようの 大事さがよくわかりました 一生懸命になるあまり 知らず知らずよくない雰囲気を自ら作っていたようです 気持ちを常に 明るい方へ、明るい方へ。。。 きのう、夕方晴れ間がのぞいたので テッセンの花を2つ ガラスの鉢に浮かべました

椿の葉

降り続いた雨が止み 晴天の 朝日が椿の新葉にあたっています 椿独特のつやのある葉が 目にまぶしいのです

サマルカンドブルーにあこがれて

備前焼の色に無さそうな色が 青 です 青にとても惹かれるのですが 特に サマルカンドブルー と呼ばれる青には特別惹かれるのです ペルシャ青ともトルコ青とも 少しちがう青の表現にとても惹かれるのです 肌寒さを覚える午後、か細い雨が降ったりやんだりして…

下手な考え

よいうつわを造ることに専念しよう いろいろかんがえる事は止めよう 下手な考え休むに似たりだ 土のなりたい形に 我が手を添えるだけだ

じゃじゃ馬な土

ろくろをしやすい土より しにくい土の方が面白い ろくろ中に突拍子もない動きをする土 予測不可能な動きをする土 思い通りにならない土 そして そんな土を力ずくで形にするのではありません 土がなりたい形に手をそえる 土が主役なのです わたしはただ土の言…

省略の美

備前焼には いろいろな焼けなりがあります 胡麻、カセ胡麻、窯変、緋襷 など… これらの違いは主に窯の何処に 置いて焼くかで変わってきます これらの焼けなりは 非常にアピール力が強いので 展示会などにもかなりの割合で 展示されるようです わたしも良い作…

高台の削り

低気圧の影響なのか 風が冷たく仕事場も冷えます ビール呑みの高台を削る手も 冷えてかじかみます 日差しはよいので時折 眩しく手元が 見えなくなりそうです 高台を削る道具を カンナ と呼びます カンナを持つ時も 力を入れず、表現が難しいですが 遊ばせる…

造るこころ

ふと視線を甘い香りの先に移すと 花の盛りの水仙がありました うつわを造る 原動力は何なんでしょうか ただ素直に今この瞬間、造らなければならない 今、わたしはこの気持ちになりきれません 今世界を揺るがしている何かに わたしの気持ちは揺さぶられている…

うつわをつくる事とは

このところの陽気にさそわれて 庭の水仙は満開です うつわをつくる事 それはただ土の塊から形をつくることでは無 いのでしょう 身体が健康でないと健康なうつわは 出来ないでしょうし 心がおだやかでないとおだやかなうつわは 出来ないでしょう 健康なうつわ…

ぐらつく心

何十年かかって ああでもないこうでもない とやり続けた事を 考え方が違う と言う言葉で片づけられた時 ほど落ち込んだ事はありません しかし、 これぐらいの事を言われたぐらいで ぐらつく私の心も 何なんだと思うのです ちょっと歩いた道端にロウバイの花…

スイセンの花

暖かい日がしばらく続き、待ちわびたように 庭のスイセンが満開になりました 時季がくると咲き始め 花が終われば、また来年の花のために じっと養分を蓄える この地球のどこかにわたしのうつわを 待っている人がいる 拙いうつわを待っている人がいる わたし…

土練りのこと

今日は暖かいのか 10キロぐらいの土を揉んだら 汗がでます この土練り台は画像からはわかりにくいですが 中央が凹んでいます おそらく100年近く土練り台として使われた 結果でしょう 真っ平らではないので くぼんだところに土がひっかかって リズムよく土練…

1月15日の花

1月も中旬になりました 鉄釉1輪花生 1月は行く と言うようにあっという間に半分過ぎました そんな今日、 めずらしくカーネーションを仕事場に生けました めずらしいと言うよりも洋花を 仕事場に生けるのは初めてだと思います。 なかなかしっくりして良い雰囲…

今年の仕事始め

仕事始めです 土作りが今年の仕事始め。 画像は田んぼの下から角堀りした原土です 大きさは大きめのバレーボールぐらいです これを木槌でコツコツ叩いて細かく砕いて いきます 原土の粒子によって、大きく砕いたり、細かく砕 いたりします なかなか時間がか…

冬の色

風が荒い日を午前中は少しだけ 土作りをしました 仕事場にジョウロで水を打つと 乾ききった三和土(たたき土)からは 土の匂いがしてきます 冬の色の片隅に センリョウの赤い実が 優しく彩りを添えてくれています

赤い実

寒いからなのか 赤い実を生けたくなりました 視線の先のろくろ辺に 質素な1輪差しと一緒に 生けられた赤い実は 物言わず 静かに問うているようです

作ることなくすごす日々を…

先週の寒さからは一転して あたたかい1日になりそうです ここ数日、土にさわらず過ごしています なにか作りたいのですが… 庭のツバキを生けると仕事場の空気が 落ち着きます

窯焚きのこと

登り窯を焚くときの燃料は 赤松の割木を使います 1時間に20度から30度を目安に 温度を上げていくのですが 何かの原因で温度が上がらなく なります。 そんな時、つい割木を足そうとするのですが 足したことが 必ずしも良い結果になるとは限りません 燃料不足…

あるはがきを手にして

鉄釉一輪花生 先日、はがきをいただきました わたしの器を購入いただいたお礼状への 返信でした 短い文面からは とても喜んで頂いていることが 伝わってきました ご面識もなく、ましてや岡山から遠く離 れた地からのはがきを手にして 大事なことを気づかされ…

陽の光

お天気が良く、暖かいので 土作りをしています 陽の光が水面に反射して キラキラ、きれいです 空の青と雲の白、 水の中の土に景色が映ってきれいです この水面が凍る頃、 土あげをします

スイセンの花

冷え込む朝です そば手一輪花生 初霜も近そうです 昨日、 ろくろの手が止まったので 仕事場の外に行ってみました 庭にスイセンの花が一輪咲いていました 仕事場に生けてみると 華麗に手を広げているように 見えます しばらくすると スイセン独特の密度の濃い…

手桶のお湯

今日は 幾分かあたたかい日でした ろくろをするのに必要なのが 水です 冷え込む日が続いてくると 手桶にお湯をはるようになります 水が温かいと手の動きが柔らかくなりますから 当然、土の動きが柔らかくなります 結果、作られた器も柔らかい表情になります …