金重巌の音

岡山県備前市で焼き物に携わっている金重巌のブログです

2020-01-01から1年間の記事一覧

雨の庭に

朝から細い雨が降っています ろくろ辺の手桶も お湯が恋しい季節になりました 庭の秋明菊がちらほら咲き始めて 雨の庭に彩りを添えてくれています

静けさのなかに

夏のころは、 なにか騒がしかったような 記憶だったのですが このころは静かになりました また掃除がおろそかになっているようです 掃除が行き届けば、自分の気持ちも きれいになったように感じます

土もみの音

雲一つない秋晴れの午前中 土もみです このところ土つくりに時間を費しています 土もみの音が仕事場に響いて なにかしら気持ちが豊かになるのです

曇りの朝を…

灰いろの雲一面の 朝…すこし冷えを覚えて… ちょっと想うことに… あたたかいほうじ茶を飲みたくなりました お干菓子が一つだけありましたので。 赤絵の小皿にちょこんとのせて… 手にした湯呑みから伝わる、 やさしい温かさに、 何の答えを求めているのでしょう

朝の風景

いつだったか ホトトギスが咲いている枝を生けようと 思い 切りましたら つぼみのほうの枝を切ってしまいました 申しわけないのでそのまま伊部一輪挿しに 生けておいたら 今朝、咲いてくれました。 筋雲が空一面に広がって 秋らしいおだやかな一日になりそう…

キンモクセイの花の香り

おだやかな夕方を庭に面した縁側に 座って 窯から出した器の手入れをしています 蕎麦手一輪花生け 伊部瓢一輪徳利花生け 庭に 一本のキンモクセイの木があります 花の時期をむかえてその独特の香りに 手入れの手を止めてしばらく 見上げています キンモクセ…

すこし酔いたいとき

すこし酔いたいとき 小さな器を出してきて 何を考えるでもなく 手にした器に問いかけるのです

少し省みること

特別なにかがあった訳ではないのですが ピタッと 手が止まってしまうのです こんなとき 無理やり追い込んで造るのもいいのかも しれませんが‥‥ ヘタな考え休むに似たり 何かちょっとしたことでいいのです キッカケをさがしています

曼珠沙華の花

朝晩は肌寒さを覚える日が多くなりました 器つくりがマンネリ化しています、 気分転換に 谷あいの小径を歩きました 山間は秋がどうかなあと思いながら 歩く道には赤とんぼがたくさん飛んでいて 自然は少しずつ秋の装いへと… 朝、気がつきました 庭の曼珠沙華…

ツバキの花

猛暑が過ぎて朝晩はすこし冷えを 覚える気候となりました 気候変動が叫ばれるようになり久しい ですが 日本の国の気候風土にある 季節のうつろいは他国にない 美しさだと思います 先日家族で割木を運んだ際に、 庭の片すみに西王母の花が咲いて いる事に気が…

力が寄れば

日中が涼しくなりましたので 窯焚きに備えて割木の移動をしました いつもは一人での作業ですが 人手があると早いです 午前中かからずに終わりました 一人ひとりは小さな力でも 寄れば大きな力になるものです

花生けのこと

気圧の関係で少々蒸し暑さを感じる 金曜日です 壷にシュウカイドウを生けていたのですが 花が終わったあと 小さな蕾がついているのに気が付きました。 そのままに していたら花が咲きました 花の命は短くて… と 言われますが花が咲き継いでくれたことは 大変…

秋を深めつつ

少しずつ、季節は秋を深めつつ その装いを 静かにかえています 草花を探しに庭に入りました 目的の草花はなく 振り向いた視線に タカサゴフヨウがありました 花弁だけもらって焼き締めの鉢に浮かべました 季節がかわるように気持ちも秋へと かわろうとしてい…

月の光に

9月とはいえ 旧暦では7月の下旬です 昼間の暑さもすっかりやわらぎ きのうの夜、 東の方に やや膨らんだ🌓 月が静かに輝いています 月のやわらかい光に向かうと 夏に疲れた心持ちが少しずつ ほぐれてゆくので 秋の夜、そんな月をついさがして しまうのです

秋へと

吹く風に初秋を感じるように 日影が長くなって秋を感じるようになりました この前まで日陰をさがして🚗を駐めていたのに そこにはすでに建物の日陰が出来ていて🚗を駐める事ができました 窓を開け放つと、海沿いの町特有のジトッとした風はなくさらりとした軽や…

秋へと…すこしの喫茶

猛暑続きの毎日から 気がついたら朝晩は幾分過ごしやすくなり 夏虫の音から秋虫の音へと 季節は秋への装いへと 少しずつ衣替えをしています ろくろの合間に、 ひとり窯場で土つくりをしています あいかわらず身体中汗まみれになっています が、窯場を吹く風…

日付のかわる刻を

暴力的な暑さも少しずつ やはらぎ ボーと寝転がる居間に 秋を楽しむように鳴き競う 虫の音を聞いています 日付がかわろうとするこのときが なんとなく好きなのです 古の人もおそらく聞いたであろう 秋虫の音を聞きながら 酒盃を手にしています

キンミズヒキの花

キンミズヒキの黄色い花を 粉引の一輪挿しに生けました この時期は庭の花が大方終わり 生ける花に悩みます そんな頃に キンミズヒキは有り難い花なのです 汗ながしながら仕事場に ちょっと涼しげな黄色い花です

猛暑の仕事場に

仕事場にはエアコンはありません あるのは 扇風機のみです さすがに暑いです 仕事場にはお茶と梅干しを置いて こまめに水分補給をしながら ろくろや土ねりをしていますが 汗が流れ落ちてきます

土は写し鏡のように

台風5号が発生したようです 進路が気になるところです 8月9日の午後は少し休んでから 小さい一輪挿しを挽きました ※この画像の大きさでだいたい高さ20センチ弱です 作り始めてなにか調子がいまひとつなことに 気が付きました ろくろに無心になれればなにの問…

白いムクゲを生けて…

ムクゲの花も盛りを過ぎて 庭も緑の一色になってきました 8月9日の朝も暑さ厳しい日となりました 水玉模様の一輪挿しに 白のムクゲを生けて 少し涼しいひと時を 仕事場にすごしています

かけるべき手間

どの分野も機械化はされていて この業界も大方機械化はされました 土作りにも便利で楽な機械が 用意されています 土練機やフレットミルがそうです しかしわたしは手作業で土作りを しています 一般に販売されている土練機を使った 備前焼粘土を使った事があ…

粘り強き土に

伊部の土の粘りは 他の窯業地の陶土に比べて独特の粘りです 文章で表す事は難しいのですが サクサクとした器の線が出ます どうしてこのような粘りがあるのかは わかりませんが、 その独特の質感に特別の想いに 導かれるのです

土に和んで

梅雨明けして朝から晴天です とても暑いのですが 土もみしようと 土に触るととてもヒンヤリとして とても穏やかな心持ちにならせてもらえます 土もみの汗がポタポタと土や土もみ台に落ち るのを 見ながらそんなことを思っています

台風

今月は台風の発生が無いかもしれないそうです これまで何回か窯焚き中に台風が直撃という ことが ありました 台風が直撃すると焚口から炎が逆流してきて とても危ない思いをします この頃は台風予想の精度が上がりましたので 火入れを延期することもできるよ…

土あげの手

梅雨の長雨が止みましたので 土あげをしました 伊部の土は永い年月をかけて 伊部の地に堆積してきたものです 水の氾濫や土砂崩れなど いろいろな原因で少しずつ 堆積してきたのでしょう それ故に採土された場所によって 粒子が荒い、細いなどの違いが ありま…

土に想うこと

小雨でしたので 土あげをしました 伊部の土は地面の下、2メートルくらいから 採土されます 当然いつかは枯渇します わたしが使っているのは昭和初期に 採土された土を使っています 何も考えずに使えば、 使い果たします 窯焚きまでに2回くらい 検品して納得…

大暑の朝のムクゲを

庭先にムクゲの木があります 宗旦ムクゲと 白色のムクゲ 今、満開の時期です 昨日、大暑の朝 宗旦ムクゲの一枝に 水を打って 呉須絵の一輪挿しに生けました ムクゲは朝早い頃が似合う 花のようです きのうのムクゲをろくろ辺に置き 種壺の高台仕上げをしなが…

大暑の朝を

朝の涼しい時をちょっとだけ窯場の片付けを して カメ作りです 仕事場にはエアコンはありません 床が三和土なので気温が高くても 仕事場はヒンヤリしています でも蹴りろくろでカメを 挽くと汗が流れ落ちます そんなときに セミが鳴いているのに気がつきまし…

窯から出したあとも

窯から出したら必ずしなければ いけないことがあります 通称 手入れ という作業です 画像では伝わりにくいですが 窯から出たばかりの焼き物は がさがさです 口を当てると切れるぐらいがさがさの事が あります 右に写っているのが 通称 せんべい といいます …